Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

[]*[健康]益軒センセの健康相談(その2)

         
 
12月6日に続き益軒センセに飲食についてお尋ねした。
(問):先日忘年会があって、センセの戒めを思い出して2時間半の宴会の1次会で切り上げて帰りました。しかし、やや過ぎたようで、家人から次の日まで酒臭いと言われましたよ。

(答):飲食ものにむかへば、むさぼりの心すすみて、多きにすぐる事をおぼえざるは、つねの人のならひ也。酒・食・茶・湯、ともによきほどと思ふよりも、ひかえて七八分にて猶も不足と思ふ時、早くやむべし。飲食して後には必ず十分にみつるもの也。食する時、十分と思えへば、必ずあきみちて分に過ぎて病となる。

(問):益軒センセの頃には想像がつかないでしょうが、今の世に、大食い大会なんてのがあり、ギャル曽根という小娘がとんでもない量を平らげて見せるという、なんともクレイジーなテレビ番組がありましたが、センセがごらんになったら気絶するでしょうね。確かに、大食いの人は早食いで、満腹中枢が働かないうちに次から次と食物を詰め込むからたくさん食べるんだと聞いたことがあります。
 腹八分という言葉はセンセの持論ですが、アルコールについても言えますね。

(答):酒は天の美禄也。少し飲めば陽気を助け、血気をやはらげ、食気をめぐらし、愁を去り、興を発して甚だ人に益あり。多く飲めば、又よく人を害する事、酒に過ぎたる物なし。水・火の人をたすけて、又よく人に災あるが如し。酒を飲むには各人によりてよき程の節あり。少し飲めば益多く、多く飲めば損多し。性謹厚なる人も多飲を好めば、むさぼりて見苦しく、平生の心を失ひ、乱に及ぶ。言行ともに狂せるがごとし。其平生とは似ず。身をかへり見慎むべし。

(問):忘年会では量はそれほどでもなかったが、ビール、日本酒、焼酎と三種混合になってしまったけど、家での晩酌は黒霧島のお湯割り1杯、週一休肝日と我ながら模範的と思っていますが。

(答):焼酒は大毒あり、多く飲むべからず。火をつけてもえやすきを見て、大熱なる事知るべし。夏月は、伏陰内にあり、又表開きて、酒毒肌に早くもれやすき故、少しのんでは害なし。他月は飲むべからず。焼酒にてつくれる薬酒多く呑べからず。毒にあてらる。さつまのあはもり、肥前の火の酒、猶辛熱甚し。異国より来る酒、のむべからず、性しれず、いぶかし。

(問):ええ(*_*)、焼酎に大毒あり?そういえばずっと前。知り合いの脳外科医が「うちの脳疾患の患者の多くは焼酎を飲んでる人だ」といっていたのを思い出してしまった。でも、火をつけて燃えるような度の強いものじゃなく、20度のお湯割り1杯だから、「少しのんでは害なし」の許容範囲ですよね。年末年始、飲む機会が多いのですが「過ぎたるは及ばざるが如し」とならぬよう、自重しますか。でも、あまりストイックになってはストレスが溜まるし(>_<)。ああ、縁無き衆生は度し難し、か。