Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

二番生り

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10月だというのに日中は真夏並みの気温と湿度だ。毎日と言っていいほど夏の食卓をにぎわしたゴーヤー(ニガウリ)も9月の初め頃に終わり、役目を終えた二階ベランダまで伸ばした竹の支柱や網を撤去したあと、よく見ると片づけたゴーヤー棚の下4カ所に若葉をつけた小さなものを見つけた。紛れもなくゴーヤーの苗だ。夏に、高くて届かなかったゴーヤーが真っ赤に熟れて落ちた種が芽吹いたのだ。猛暑の続く中、日に日に成長して蔓を泳がせ始めたので、2メートルほどの棚をつくってやったら花が咲き実を結び、今収穫前の大きさにまで育っている。小さいものを入れると10個はある。今年は1年に2回のゴーヤーの苦みが味わえそうだ。ゴーヤーの二期作ができるとは、それも種まき、育苗などの手間無しに…。

 

 

俳話タイムズ

 

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ヤマケイポケットガイド⑦野鳥37  より

 正岡子規(1)

9月19日=糸瓜忌、獺祭忌、子規忌

慶応3年(1867)9月17日生~明治35年(1902)9月19日死去

絶筆3句

★ 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな

★ 痰1斗糸瓜の水も間に合はず

★ をととひのへちまの水も取らざりき

35歳までの生涯に詠んだ句は25,444句と言わ    れる。

ほととぎす

 時鳥、不如帰、子規、沓手鳥(くつてどり)、賤鳥(しずとり)、橘鳥(たちばなどり)、田長鳥(たおさどり)、妹背鳥(いもせどり)、卯月鳥(うづきどり)

明治22年5月9日の夜、突然喀血。肺病と診断され以後、結核菌に冒された骨が腐っていく宿あのカリエスに苦しむ。

★ 卯の花をめがけてきたか時鳥

★ 卯の花の散るまで鳴くか子規

 ほととぎすは真っ赤な口の中を見せて鳴くことから「鳴いて血を吐く時鳥」と言われる。常規(つねのり=本名)は このときから「子規」と号す。

 

 

 

 

 戊戌の年の世相いろは川柳 

いの一番全米テニス制したり大坂なおみ日本人で初優勝。

労働力確保か移民か人買いか入管法改正案成立。
反則を指示したことは反則よ…U田日大アメフト部監督懲戒解雇、連盟除名。
20年経って裁いた罪と罰…オーム真理教信者13人に死刑執行。
・ボクシング自らTKOで去る…Y根日本ボクシング連盟会長
辺野古など沖縄にあらずと聞こえます…沖縄の負担軽減のため粛々と土砂投入‥。
冬至来るカボチャは昔まずかった…戦中戦後の食、昭和も遠くなりにけり。
地球よりいい星ないかふと思う…絶えぬ戦争、飢餓、異常気象‥。
チコちゃんに叱ってほしい人がいる…ボーッと眠ってんじゃねーよ国会議員!
離縁した角界からも妻からも…元貴乃花親方。
塗り替える男子マラソン日本新設楽悠太につづき大迫傑も(2:5.50)。
・ルンルンの気分戌年走り終え大分トリニータ6年ぶりJ1復帰。
大分の下町ロケット打ちあがる…4社共同開発超小型衛星“てんこう”。

若者が馬鹿者になるハロウィーン…古里に帰ってナマハゲを継げ。
・ガン患者期待の薬オプジーボ本庶佑さんノーベル医学生理学賞
4Kで女優の毛穴見てもねえ…だから買わ(え)ん。
大臣に能力検査しないのね…S田オリ・パラ大臣のとんちんかん答弁。
連携のプレーが奏し全救助…7月、タイの洞窟から13人全員救助。
想像もつかぬ天気に山崩れ…4月、耶馬渓町で雨も降らぬのに裏山崩壊。
月並みでそらぞらしいぞ「丁寧に」…首相の常套句。
ねずみ捕り空のどこかに仕掛けます…操縦士に飲酒乗務の疑いとはコワーイ。
何事も身の丈に合うほどがよい大嘗祭も庶民の暮らしも。
・ナンバー(27)と同じタイムを出す男福岡国際マラソンVの服部(2:07・27)。

楽勝とはいかず今期の優勝は…ホークス、リーグ2位からの連続日本一。
無私でするいつでもどこでもボランティア大分県日出町の尾畠春夫さん。

裏口も男女差別もあり医者に東京医大。ほか多くの医学部でも不適切入試。
うっちーもスランプの末2千本…内川聖一2千本安打達成、県賞詞受賞。ゐ・意のままにならぬ隣とお付き合い…領土・国境問題いつまでも。
喉元を過ぎて忘れるあの熱さ…モリ・カケも 75日を とうに過ぎ。
大相撲九州場所は中相撲…3横綱大関休場。
苦労とは買わずさっさと逃げるもの…昔は買ってでも、今の若者は。
野球界レジェンド二人天国へ…1月星野仙一(70歳)、4月衣笠祥雄(71歳)。
待たされる日本政府の重い腰核の傘の下、核禁止条約参加への決断。
喧嘩するほど仲がいいとはいうけれど…北・米首脳の握手のハラのうち。
・ファーストは内だけ守り外排除…米国怒鳴奴虎ン夫大統領。
五七五戦友と詠んだトラック島…2月、俳人金子兜太逝く(98歳)。
広範囲大雨洪水土砂崩れ…7月九州から近畿へ、自然による同時多発テロ
映画祭「万引き家族」最高賞…5月、是枝監督カンヌでパルムドール賞。
手の内はなかなか見せぬ外交術…日ロ、南北、米中の首脳たち。
あちらでは夫婦善哉演じます…5月朝丘雪路(82歳)8月津川雅彦(78歳)。
最年少白黒つけた優勝戦…11歳福地君、世界オセロ大会で優勝。
最年少記録駒音ひびかせる…藤井7段、16歳で最速の100勝達成。
紀平梨花GPファイナル初優勝…16歳、初出場初優勝は浅田真央以来。

夢は必ず叶うと言うは成功者…圧倒的に多い敗者。
目立たぬが公務員俺もVランナー…4月、川内勇輝ボストンマラソン優勝。
皆が皆は喜ばないぞ10連休天皇即位に伴う祝日特別法可決。
女性とて身体検査に手心か…出るは出るはK山地方再生相の政治資金関連。
永遠に最優先と言い続け…埒あかぬ対北外交、拉致家族、もう時間がない。
108じゃ足りぬ今年の除夜の鐘ニッサン、ゴーンゴーン‥。
被害者が加害者となり引退に…貴の岩。
もう見れん大喜利笑点名司会…7月、桂歌丸師匠逝く。
惜別の名脇役のあの演技…2月左とん平(80歳)、8月菅井きん(92歳)9月樹木希林(75歳)、11月赤木春恵(74歳)
救われて自己責任とバッシング安田純平さん
・スポーツ界あっぱれ十代アスリート…卓球WGF、最年少15歳張本智和優勝。

 ★本ブログを立ち上げたときから始めた年末の世相いろは川柳と題した47句の川柳もどきも今回で11年目。メディアの中で気になった記事や話題を日々書き留めた「メモッと句」帳から47項目を中心にいろは五七五に詠んでみた。定型・季語などの制約を受ける俳句も難しいが、川柳、中でも賞味期限のある時事川柳はほんとに難しい。しかし臆することはない、素人という肩書きがあるから。乞うご感想、ご叱正(本文コメント欄かメルアドn5sei@ctb.ne.jpへ)。
 

 戊戌の年の世相いろは川柳 

いの一番全米テニス制したり大坂なおみ日本人で初優勝。

労働力確保か移民か人買いか入管法改正案成立。
反則を指示したことは反則よ…U田日大アメフト部監督懲戒解雇、連盟除名。
20年経って裁いた罪と罰…オーム真理教信者13人に死刑執行。
・ボクシング自らTKOで去る…Y根日本ボクシング連盟会長
辺野古など沖縄にあらずと聞こえます…沖縄の負担軽減のため粛々と土砂投入‥。
冬至来るカボチャは昔まずかった…戦中戦後の食、昭和も遠くなりにけり。
地球よりいい星ないかふと思う…絶えぬ戦争、飢餓、異常気象‥。
離縁した角界からも妻からも…元貴乃花親方。
塗り替える男子マラソン日本新設楽悠太につづき大迫傑も(2:5.50)。
・ルンルンの気分戌年走り終え大分トリニータ6年ぶりJ1復帰。
大分の下町ロケット打ちあがる…4社共同開発超小型衛星“てんこう”。

若者が馬鹿者になるハロウィーン…古里に帰ってナマハゲを継げ。
・ガン患者期待の薬オプジーボ本庶佑さんノーベル医学生理学賞
4Kで女優の毛穴見てもねえ…だから買わ(え)ん。
大臣に能力検査しないのね…S田オリ・パラ大臣のとんちんかん答弁。
連携のプレーが奏し全救助…7月、タイの洞窟から13人全員救助。
想像もつかぬ天気に山崩れ…4月、耶馬渓町で雨も降らぬのに裏山崩壊。
その昔国際連盟抜けたよなあ…日本が要求通らぬとIWC(国際捕鯨委員会)脱退。月並みでそらぞらしいぞ「丁寧に」…首相の常套句。
ねずみ捕り空のどこかに仕掛けます…操縦士に飲酒乗務の疑いとはコワーイ。
何事も身の丈に合うほどがよい大嘗祭も庶民の暮らしも。
・ナンバー(27)と同じタイムを出す男福岡国際マラソンVの服部(2:07・27)。

楽勝とはいかず今期の優勝は…ホークス、リーグ2位からの連続日本一。
無私でするいつでもどこでもボランティア…日出町の尾畠春夫さん。

裏口も男女差別もあり医者に東京医大。ほか多くの医学部でも不適切入試。
・ウッチーもスランプの末2千本内川聖一2千本安打達成し3度目の県賞詞受賞。ゐ・意のままにならぬ隣とお付き合い…領土・国境問題いつまでも。
喉元を過ぎて忘れるあの熱さ…モリ・カケも 75日を とうに過ぎ。
大相撲九州場所は中相撲…3横綱大関休場。
苦労とは買わずさっさと逃げるもの…昔は買ってでも、今の若者は。
野球界レジェンド二人天国へ…1月星野仙一(70歳)、4月衣笠祥雄(71歳)。
待たされる日本政府の重い腰核の傘の下、核禁止条約参加への決断。
喧嘩するほど仲がいいとはいうけれど…北・米首脳の握手のハラのうち。
・ファーストは内だけ守り外排除…米国怒鳴奴虎夫大統領。
五七五戦友と詠んだトラック島…2月、俳人金子兜太逝く(98歳)。
広範囲大雨洪水土砂崩れ…7月九州から近畿へ、自然による同時多発テロ
映画祭「万引き家族」最高賞…5月、是枝監督カンヌでパルムドール賞。
手の内はなかなか見せぬ外交術…日ロ、南北、米中の首脳たち。
あちらでは夫婦善哉演じます…5月朝丘雪路(82歳)8月津川雅彦(78歳)。
最年少白黒つけた優勝戦…11歳福地君、世界オセロ大会で優勝。
最年少記録駒音ひびかせる…藤井7段、16歳で最速の100勝達成。
紀平梨花GPファイナル初優勝…16歳、初出場初優勝は浅田真央以来。

夢は必ず叶うと言うは成功者…圧倒的に多い敗者。
目立たぬが公務員俺もVランナー…4月、川内勇輝ボストンマラソン優勝。
皆が皆は喜ばないぞ10連休天皇即位に伴う祝日特別法可決。
女性とて身体検査に手心か…出るは出るはK山地方再生相の政治資金関連。
永遠に最優先と言い続け…埒あかぬ対北外交、拉致家族、もう時間がない。
108じゃ足りぬ今年の除夜の鐘ニッサン、ゴーンゴーン‥。
被害者が加害者となり引退に…貴の岩。
もう見れん大喜利笑点名司会…7月、桂歌丸師匠逝く。
惜別の名脇役のあの演技…2月左とん平(80歳)、8月菅井きん(92歳)9月樹木希林(75歳)、11月赤木春恵(74歳)
救われて自己責任とバッシング安田純平さん
・スポーツ界あっぱれ十代アスリート…卓球WGF、最年少15歳張本智和優勝。

 ★本ブログを立ち上げたときから始めた年末の世相いろは川柳と題した47句の川柳もどきも今回で11年目。メディアの中で気になった記事や話題を日々書き留めた「メモッと句」帳から47項目を中心にいろは五七五に詠んでみた。定型・季語などの制約を受ける俳句も難しいが、川柳、中でも賞味期限のある時事川柳はほんとに難しい。しかし臆することはない、素人という肩書きがあるから。乞うご感想、ご叱正。
 

垂乳根の大銀杏

 朝晩寒くなり、落葉樹の葉が色づ始めた。植えっぱなし置きっぱなしの玄関先の鉢植えの銀杏も一人前に黄葉し、今が見頃である。
      [
1998年4月19日、初夏を思わせる日差しの中、豊声会23名は院内の「石橋の町」をめぐる日帰り旅行を行った。院内町の委嘱による合唱曲「石橋の町」を演奏するに当たって、作詩の佐々木均太郎先生と作曲の石井歓先生が訪れた石橋の里の原風景を追体験し、お二人の詩想や曲想にに少しでも近づこうとするための院内町巡りの試みであった。西椎屋の滝、岳切渓谷、龍岩寺、鳥居橋・荒瀬橋・富士見橋等々、四つの章に唱われる院内町の名勝や古刹を巡り、作者の思いにふさわしい最高の響きを奏でようという思いを新たにした小さな旅であった。この日帰り石橋の町ミニ紀行は「豊声会報�・37」または「豊声会30周年記念誌49ぺージ」に拙文を載せている。
「石橋の町」完成後の初演は第13回国民文化祭協賛行事として「院内ローズベイ・コール」との混声合唱で、院内町文化交流ホールにおいて行われた。
 さて冒頭の銀杏である。「石橋の町 第1章 飛沫の精」にある「そそりたつたらちねの大銀杏」は西椎屋にあり、樹高30m、根回り13m。根回りのあちこちに落ちたギンナンから芽が出ているのを発見。ならば、と5,6個ポケットにしまい、帰ってから鉢に埋めたところ芽が出たのである。あれから20年たったが、全く手入れも植え替えもしないので樹高は幸い30mにはならず、1mを保ってくれて毎年欠かさず緑の葉っぱをつけ、秋には黄葉を見せてくれている。

八月や六日九日十五日 再び

2018(平成30)年3月26日の朝日俳壇コラムうたをよむ欄に「八月や」が伝えるものという小林良作氏の文を読んだ。所属する句会の8月例会の前にこのことを思い出して、一昨年小林氏が著した『八月や六日九日十五日』を1冊広島原爆投下の日の8月6日に鴻発行所にファックスで注文したところ、長崎原爆投下の日の9日に届いた。この51ページの小冊子は、著者が所属する句会に同句を応募したところ先行句ありとして取り消されたことをきっかけに、果たしてこの句の最初の詠み手は誰だったのかを探すという執念の“俳句探偵”のドキュメントである。じつは自分も同句を俳句雑誌に投稿しようとして念のためインターネットで調べたところ先行句があり、投稿を断念した(2009年)。さらに2011年5月14日宇佐航空隊平和ウォークに参加した際、城井1号掩体壕のある平和公園に林立する句歌碑の中の最初の句碑に、八月や六日九日十五日 尾道市 諫見勝則とあるのを発見し、驚いてしまった。戦時体験を共有した人の何人かは一字一句違わない同一句を詠むものかと感慨を深くした。このことは2011年8月4日、ブログHimagine雑記に書いた。小林良作著『八月や六日九日十五日』が届いた9日、一気に読んでしまったが、14ページ〜15ページに小林氏が2011年のHimagine雑記を読んで内容のあらましを紹介してくれている。そして著者は平和公園の句碑の作者、諌見勝則氏を追跡することになる。私は句碑を見たとき、諌見さんとは何歳でどんな方なんだろうと思っただけだったが、著者小林氏はとことん‘探偵’のすえ作者の出身地、職業、家族までたどり着くのである。すさまじい執念に驚嘆するばかりだ。拙ブログが俳句探訪に取りかかった動機の一つとなったと記してくれていることは、この句を発表することを断念した者のひとりとしてしてもうれしく思う。
 
 毎年八月になると、メディアが終戦特集を組み興味深く観たり読んだりするが、私は例年、何か関連の1冊を読むならいである。今年は没後70年を迎える朝河貫一の『日本の禍機』(1909年発刊)を読み進めている。
今年の暑さを気象庁は「危険な暑さ」と表現している。酷暑の八月は多くの御霊に祈りを捧げる鎮魂、慰霊の月でもある。
八月や幾たび合はす掌  剛誠

八月や六日九日十五日 再び

2018(平成30)年3月26日の朝日俳壇コラムうたをよむ欄に「八月や」が伝えるものという小林良作氏の文を読んだ。所属する句会の8月例会の前にこのことを思い出して、一昨年小林氏が著した『八月や六日九日十五日』を1冊広島原爆投下の日の8月6日に鴻発行所にファックスで注文したところ、長崎原爆投下の日の9日に届いた。この51ページの小冊子は、著者が所属する句会に同句を応募したところ先行句ありとして取り消されたことをきっかけに、果たしてこの句の最初の詠み手は誰だったのかを探すという執念の“俳句探偵”のドキュメントである。じつは自分も同句を俳句雑誌に投稿しようとして念のためインターネットで調べたところ先行句があり、投稿を断念した(2009年)。さらに2011年5月14日宇佐航空隊平和ウォークに参加した際、城井1号掩体壕のある平和公園に林立する句歌碑の中の最初の句碑に、八月や六日九日十五日 尾道市 諫見勝則とあるのを発見し、驚いてしまった。戦時体験を共有した人の何人かは一字一句違わない同一句を詠むものかと感慨を深くした。このことは2011年8月4日、ブログHimagine雑記に書いた。小林良作著『八月や六日九日十五日』が届いた9日、一気に読んでしまったが、14ページ〜15ページに小林氏が2011年のHimagine雑記を読んで内容のあらましを紹介してくれている。そして著者は平和公園の句碑の作者、諌見勝則氏を追跡することになる。私は句碑を見たとき、諌見さんとは何歳でどんな方なんだろうと思っただけだったが、著者小林氏はとことん‘探偵’のすえ作者の出身地、職業、家族までたどり着くのである。すさまじい執念に驚嘆するばかりだ。拙ブログが俳句探訪に取りかかった動機の一つとなったと記してくれていることは、この句を発表することを断念した者のひとりとしてしてもうれしく思う。
 
 毎年八月になると、メディアが終戦特集を組み興味深く観たり読んだりするが、私は例年、何か関連の1冊を読むならいである。今年は没後70年を迎える朝河貫一の『日本の禍機』(1909年発刊)を読み進めている。
今年の暑さを気象庁は「危険な暑さ」と表現している。酷暑の八月は多くの御霊に祈りを捧げる月でもある。
八月や幾たび合はす掌  剛誠