ヤマケイポケットガイド⑦野鳥37 より
正岡子規(1)
慶応3年(1867)9月17日生~明治35年(1902)9月19日死去
絶筆3句
★ 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
★ 痰1斗糸瓜の水も間に合はず
★ をととひのへちまの水も取らざりき
35歳までの生涯に詠んだ句は25,444句と言わ れる。
ほととぎす
時鳥、不如帰、子規、沓手鳥(くつてどり)、賤鳥(しずとり)、橘鳥(たちばなどり)、田長鳥(たおさどり)、妹背鳥(いもせどり)、卯月鳥(うづきどり)
明治22年5月9日の夜、突然喀血。肺病と診断され以後、結核菌に冒された骨が腐っていく宿あのカリエスに苦しむ。
★ 卯の花をめがけてきたか時鳥
★ 卯の花の散るまで鳴くか子規
ほととぎすは真っ赤な口の中を見せて鳴くことから「鳴いて血を吐く時鳥」と言われる。常規(つねのり=本名)は このときから「子規」と号す。