Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

アサギマダラとツクツクボウシ

 12日の体育の日、遠い距離の渡りをすることで知られるアサギマダラに、別府市古市の畑で逢うことができた。
     
     
細い道の脇の畑にフジバカマの小さな群生が見られ、この花は確かアサギマダラの好物だなと思っていると、運よく3匹のアサギマダラがひらひらと飛んでいるのを発見。やおらそのうちの1匹が花に止まり、蜜を吸い始めた。いつもの散歩道なのに、去年まではここの畑にはフジバカマは咲いていなかったような気がするが、今年はラッキーであった。
 2011年10月10日、和歌山で羽にマーキングされたアサギマダラが83日後に2,500キロ離れた香港で発見されたという記録がある(ウィキペディア)。大分県の国東半島の沖の姫島には、初夏と秋に多くのアサギマダラが渡りの途中にやってきて、羽を休めることで有名である。姫島村のホームページに、5月ごろにはスナビキソウの蜜を求めて、10月にはフジバカマの蜜を吸いに姫島村に集まって群舞しているアサギマダラが紹介されている。また、日々の飛来個体数もカウントされている。か弱そうなこの蝶のどこにそんなエネルギーが潜んでいるのだろうか。今日見たアサギマダラは、いったい南のどこの国まで渡るのだろうか。
   ひと時を憩へ渡りの秋の蝶  溪石 
     
 物干しの網戸にツクツクボウシと思しき蝉が1匹止まっていた。腹側から写真に撮ったあと、近づいても逃げないので死んでいるのかと思ったが、後で行ってみるともう姿はなかった。酷暑の夏のあと急に寒くなってしまい、今年のツクツクボウシもさぞ戸惑ったことだろう。
   鳴きつくし季節めぐらせ秋の蝉  渓石