Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 たなばたかざりをつくろう

 7月5日、恒例の公民館主催行事の「たなばたかざりづくり」をおこなった。少子高齢化傾向が町内にも押し寄せている中、年々子どもたちを集めるのが難しくなった。回覧板や戸別配布ビラで参加募集、さらに子どものいる家庭に直接電話で勧誘するなどしてやっと17名が参加してくれた。さらに幼児の付添やすみれ会(婦人会)の応援を戴いて、何とか2本の笹竹に賑やかなかざりができあがった。


もともと旧暦の行事である七夕を新暦の7月におこなうので、梅雨の最中になってしまう。毎年、公民館前のメインストリート脇に立てるのだが、できあがったこの日も夕方には雨もよいになったので濡らさないように玄関わきに移動した。3日目に雨が上がったので外に出したとたんにまた降りだし、あわてて玄関の軒下に移動。かくのごとく、毎年、七夕飾りは外と中を行ったり来たりするのである。


いつも思うことだが、そもそも七夕を新暦で行うのには季節がずれて無理がある。七夕はやはり旧暦で行うのが合理的である。今年の旧暦7月7日は新暦(現行暦)の8月20日である。この日になれば空も秋めいて、天の川も織女星牽牛星もよく見えるはずだ。七夕のことを星祭とも言うが、七夕も星に関わる星明かりなどの言葉は、俳句歳時記では秋の季語である。旧暦では1,2,3月が春、4,5,6月が夏、7,8,9月が秋、10,11,12月が冬であるが、季節感は旧暦の方が実感できる。旧暦であれば、真冬の最中に、年賀状に「謹んで“新春”のお慶びを…」等という通り一遍のウソを書かなくてよいのだが。
 それもこれも、明治新政府が「改暦の詔」と「太政官布告」によって、突然、明治5(1872)年12月3日を明治6年1月1日にしたことに始まるが、これについては改めて考えたい。
 子どもたちの願いごとには、毎年ほほえましいものが多い。
 ふうふげんかをしないでと星祭  渓石