Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 穭田と紅葉

   
稲刈りの済んだあとの切り株から、新しく青々と稲が萌え出ている。この稲がひつじ(穭)で、ひつじが生えている田を穭田という。たまに稲穂が出ることもあり、これを穭穂とよぶ。散歩の道すがらの穭田に穭穂を見つけた。背は低いが、熟れた穂を噛んでみると、ちゃんと実が入っていた。
   
これからだんだん寒くなるとこれ以上には実らず立ち枯れてしまうが、今の穭穂は小鳥たちのごちそうであり、人を恐れずおおっぴらに啄むことができる。
 出揃ふといふは美し穭田も 川圖静枝

内竈の西念寺裏の紅葉は毎年楽しませてくれる。反った屋根の甍と紅葉のコントラストが美しい。   
   
   
   
 一枚の紅葉且つ散る静かさよ 高浜虚子