Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

野菜

* どれほんと?ニガウリ、ゴーヤ、ツルレイシ
 台風や温帯低気圧による久々の降雨で、「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行古今集)」程度の秋の気配と虫の音に期待したものの、またぞろ30度を超える真夏日に戻ってしまった。前回のブログ記事からちょうど一カ月たったのに、今日も30度を超える真夏のむし暑さである。そのせいか、我が家の苦みばしった野菜は今なお元気である。
        
毎年同じところで育てるが、数年前、TOS大分放送が取材に来てテレビ放映してくれた時と同じく今年も2階まで蔓が伸び、ベランダを乗り越え、置いてある椅子1脚が完全に乗っ取られてしまった。「朝顔につるべ取られてもらい水(加賀千代女)」の雰囲気である。
        
さて、ニガウリゴーヤーは同じものか違うものかということだが、標準和名はツルレイシで、両者は同じものである。沖縄ではゴーヤまたはゴーヤーと言い、九州ではニガウリと呼ぶようであるが、各地でそのほかの呼び名もあるようだ。NHK朝ドラのちゅらさん以来、全国的にゴーヤー人気が広まって食べられ、また、省エネブームで窓辺に緑のカーテンとしてこれが植えられるようにもなった。大分県庁の映像で各階のベランダに緑のカーテンが見えるが、あれもゴーヤーのようだ。
 我が家では、区別して苦みの強い長い方をニガウリ、ずんぐりむっくりの丸いのをゴーヤーと呼んでいる。今シーズンはそれぞれ3本ずつ植えたが、どちらも大量の実をつけてくれ、この夏は多いときは日に3度の食卓のメニューに加わった。
        
        
このツルレイシ、青い実は苦いが熟れて黄色く変色すると苦みがとれ、種は真っ赤に熟れると甘くなる。何だか渋柿のように、その実は青いときと熟れたときは味を変えるのである。まだ次々と黄色い花をつけているので、今月いっぱいは、さまざまなツルレイシメニューが楽しめそうだ。
        
 沖縄の苦さ噛みしめゴーヤ食ぶ 渓石