Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 備えあれば

最近、散歩の途中の海岸ちかくの広場や電柱に、津波の際の避難場所や海抜高度を示す標識をよく目にするようになった。
      
         古市工業団地内グラウンド
 
      古市の裏道              サンリブ関の江店前   
どちらの標識も、津波避難場所は関の江新町公民館となっている。我が家の真ん前だが、ここは海抜30m以上の地点であるので、別府湾の大津波警報発令時の一次避難所に別府市が指定している。4月号の市報と共に配られた別府市防災シティマップを見て、関の江新町公民館は、津波だけでなく、水害、土砂、高潮、噴火(鶴見岳・伽藍岳)等あらゆる自然災害の際の避難場所に指定されていることがわかった。
過日の関の江新町自治会総会で自主防災対策が策定されたが、公民館が一次避難所となった場合の最低3日間の物資の備蓄用倉庫を作ることが提案された。また、自治会役員を中心とする自主防災組織表も編成されて、自助・共助・公助のあり方を含めて自然災害に自治会としての対策が論議されたところである。次は、実際の災害を予想した実地訓練が必要になってくる。

 「個人は3日で飽き、3ヶ月で冷め、3年で忘れる」また、「組織は30年で記憶が途絶え、地域は60年で忘れる。300年すると社会で〈なかったこと〉として扱われ、1200年経つと、起こったことを知らなくなる。」原発事故調査・検証委員長の畑村洋太郎氏は「人間は非常に忘れっぽい生き物」とし、記憶の消え方に「3」の法則があると説く。(あぶくま抄 2012年1月4日)

県内の地震津波による災害は、416年前の慶長元年(1956)年、瓜生島(沖の濱)が沈没し死者8百余名を出した大津波をはじめ、比較的新しくは37年前の昭和50年(1975)に起きたM6,4の大分県中部地震がある(本blog既述2011/3/23)。

天災は忘れた頃にやってくる」とは寺田寅彦の言葉というが、最近の天災は「忘れる間もなくやってくる」気がする。やはり「備えあれば憂いなし」の防災意識と防災対策が必要である。