Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

中高年現代セミナー 中国の伝統文化を学ぼう

2月14日(火)、別府北部地区公民館で表題のセミナーを受講した。講師は別府大学教授で書道家荒金大琳先生である。漢字のおもしろさに出会う旅というサブタイトルの通り、たびたび中国を訪れて蓄積された彼の国の文字を中心にした文化に関する該博な知識をもとに、中国と日本文化の関連や現在の世相を織り交ぜて、文字にまつわる話をわかりやすく解説していただいた。
 
荒金先生が中国訪問の折に、「中国の伝統文化は、今や中国より日本に多く見られる」と聞いたといわれていたが、書の文化などはまさにそうなのだろうなと思った。中国の国家の歴史、時代区分については、夏ー殷ー周ー春秋戦国ー秦ー前漢後漢ー三国ー晋ー南北朝ー隋ー唐ー宋ー元ー明ー清と一つ覚えで覚えてきたが、殷というのは商の一部に過ぎなかったのだという主張をされた。歴史の教科書には、という国家はなく、初めて聞いた説で驚いた。
漢字の話は面白かった。という字は、右手に斧を持って働いていることをあらわすという。働かず、ぶらぶらしている男は父の名に値しないということか。
子 の字は両手を上に上げている活発な子どもをあらわす。
の字は、立て膝をして子どもをだいている女の姿が元になっている。

文字はものの形を象ったもの=象形文字が多いが、大地から芽が萌え出るはわかりやすい。
 
そして土に芽生えが付いて生きるとなった。
は、人は互いに背中を向けて反目して背いている姿である。ところが、仲直りして背中をくっつけ合うとの字になる。人は、互いに主張し合って大いに反発したあと、互いの立場を理解し相手を認め合った方が絆が固くなり大人になるものだと荒金先生は説く。

は、木の上に鳥がとまる姿である。隹は尾の短い鳥の意である。


そのほかの象形文字指事文字、会意文字などのお話も聞きたいところだったが、時間切れとなってしまった。