Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 春が来た

このところの暖かさと雨で、春を告げる花や草が目を覚ました。
           
蕗の薹はフキの花茎で、淡緑色の苞に包まれている。この写真はすでにフキの花であって、もはや蕗の薹ではなく、すでに食べ頃を過ぎている。花の色は雌株は白っぽく、雄株は黄白色である。茎が30センチから50センチほどに伸びると冠毛が生じるが、これが白髪に似ることからこのように闌けてしまったフキの花を「蕗の姑」とか「蕗の爺」というそうだ。仲良く、ホトケノザとラブラブで咲いているところが愛らしい。  
   その石に君もしばらく座りたまへその小さきは蕗の若萌  土屋文明
           
1週間前は見かけなかったのに、昨日、線路脇にツクシンボが枯れ草をウントコドッコイショと持ち上げて、顔を覗かせていた。
ツクシはスギナの胞子茎であるが、土筆とはよくぞ言いけりで、まっこと筆に似ている。古名を「つくづくし」と言い、袴を取って和え物、煮物にして古来食してきたが、その味は好き好きで蕗の薹ほどには食指が動かない。
   まゝ事の飯もおさいも土筆かな  星野立子
           
冬、近くの蓮田にはよく野鳥が渡ってくる。中でもコガモはここの常連さんで、ほとんど毎日見かけるが、コンパクトデジカメの望遠では限界があり、近づけば逃げられてうまくとれない。このペアは何故かちょっと距離を置いているが、5,6分以上その距離は縮まらなかった。夫婦喧嘩でもしたのかなあ。
         電車にも慣れてこの田へ残る鴨  古希漢