火山雷

今朝の新聞の１面を見て驚いた。初めて見る「火山雷」である。
　　　　　　
記事によると、桜島は昨年中に、過去最多となる５４８回の爆発的噴火を記録したそうだ。火山雷とは「噴火で上昇した水蒸気や火山灰などが摩擦して電気が発生し放電する現象」というが、初めて見た写真である。鹿児島市の全日写連会員の島田英雄さんが、約３キロ離れた桜島内で１０日午前０時１１分に撮影した貴重な、見事な映像である。噴火がいつもより激しく、火山雷も２０分以上続いて見られたという。
雷は夏に最も多く発生し、いかづち・はたた神などの異名もあるが、冬には寒雷・雪起こし・鰤起こし、春には春雷・初雷・虫出しと俳句歳時記にはさまざま味のある名前の雷が紹介されている。ところが、この写真の火山雷は歳時記にも載っていない。それだけに、一度は肉眼で見てみたい「火山雷」だ。（１月１１日朝日新聞朝刊より）