Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 晩秋の紅黄葉

 天気がやっと回復したので、晩秋から初冬へと移っていく草木の色を拾って歩いた。零余子を恵んでくれたヤマイモの葉がすっかり黄色くなっている。ヤマイモ掘りの名人は、ヤマイモの蔓の根本に麦を2,3粒蒔き、葉が落ち蔓が枯れたあとに青く芽吹いた麦を目印に掘るのだそうだが、最近はこの名人よりは早く見事に掘ってしまう超名人がいる。イノシシだ。
    
 丹誠込めて育て、見事に咲いた大輪の鉢植えの菊も美しいが、野道に咲いている野菊もかわいい。
    
 野菊晴母の俳句はをさなくて 清崎敏郎
 いつものところに今年も咲いている冬菫。
    
 ふるきよきころのいろして冬すみれ 飯田龍太
    
 石蕗の黄の周りの闇の深さかな 剛誠
    
 カエデやハゼ、ウルシなどは紅葉するとどの葉も真っ赤一色に染まるが、柿の葉は赤くても一枚いちまい違った模様や色となり、虫食いの葉もあってそれぞれの個性的な彩りを見せてくれる。
 育ちゆく子はそれぞれに柿紅葉 剛誠