Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 ゼンゴ

     
 
このところ、夕方の散歩中に立ち寄る別府湾の防波堤でアジがぼつぼつ揚がっているのを見ていたので、久しぶりに竿を出した。11時過ぎから2時間たらずのあいだ、15,6センチ前後の小アジばかりが入れ食いだった。サビキに一度に3匹もかかり、糸のもつれも何回かあったものの、アッという間に小型クーラー一杯になってしまったので引き上げた。この場所では夕方になれば20センチオーバーぐらいのものも来るが、真っ昼間だと15センチぐらいのものが関の山である。小物の数釣りは帰ってからの処理が大変。1匹ずつ頭を刎ね、はらわたを出し、ゼイゴをとる作業を50回以上繰り返して、刺身、フライ、干物用に作り分けた。
5匹を刺身に10匹を天ぷらにしたが、日頃あまり脂ものを食しないので、天ぷらも3匹食べると満腹状態。小ぶりながら鮮度抜群なのが美味。あとは開いて背骨をとり除いて塩水につけ、干物にすることにした。
アジにはゼイゴといって、測線の尻尾にかけての部分に尖って堅い鱗があるのが特徴である。小なりといえどもこのゼイゴを取り除かねば食べにくい。小アジのことをゼンゴというが、アジの特徴であるこのゼイゴからきた名称なのだろうか。それとも数多く釣れるのが15センチ前後の大きさだから、「ゼンゴ」というのだろうか。まさか?
 木の葉散るごとく小鯵の釣られけり