Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 毒にも薬にもなる薬

先頃、清純派(と思っていた)女優・歌手の酒井法子覚醒剤取締法違反で逮捕・起訴されました。国民は一様に「エーッ、ウソー」てな反応でしたね。
覚醒剤所持や使用の容疑で逮捕された芸能人は昔からイッパイいるのですが、あの酒井法子が、という驚きとショックが列島を駆けめぐりました。大学生が大麻を栽培したりなど、覚醒剤にまつわる問題はこのところ若年層にかなり広がっているのでしょう、「ストップ、ザ覚醒剤!!」などのポスターも目にします。覚醒剤はまさに‘魔‘薬で怖いものです。
 歳を重ねるにしたがい、身体のあちこちにガタが来てあちこちの病院の診察券がやたらと増えてきます。これまで、一般的な診療科の中で、小児科・産婦人科・精神科以外はたいがい受診しているような気がします。
その中で別府市内のT総合病院の循環器科にはもう何年も前からかかっていますが、最近T病院の他の2科にもかかりました。今この3科で処方された内服薬5種と外用薬1種を貰っていますが、朝食後からこれらを間違いのないように取り分けて服用しています。ときどき横から、監視員・審判員の連れ合いがミスがないか目を光らせます。
      
 ところで、一昨日の21日の朝、妙に目や口の周りが痒いなと鏡を見たら、顔が赤く腫れて美顔(?)がかなりダメージを受けているではありませんか。そして、手足や背中、脇腹等がやたらと痒くて赤いのです。食べ物は夫婦同じものですし、櫨や漆の木に近寄ったわけでもないのにおかしいと思い、4日前に受診したときに貰った薬の説明書きを見てみると、副作用として「発疹や痒み生じたときにはすぐに服用をやめ、医師に相談してください」とありました。早速病院に症状を電話したところ、医師からすぐやめてください、との指示を薬剤師からつたえられました。なお、あとの4種類の薬の副作用欄を見ると、なんとすべてに「発疹や痒み」の副作用ありと書いているではありませんか。ならばこの痒みはどの薬の副作用なのかわからないので、昨日の朝からすべての薬の服用を中止し、今飲んでる薬名をメモし、皮膚科専門のNクリニックに行き受診しました。ご高齢のDrは、私の書いた服用薬名のメモを見て「いつ頃から、どの薬を飲み始めてから症状が出たか。今までに同じ症状はなかったか。他の病歴は。今までの検診結果は。近縁者の病歴は。」などと問診し、パンツ一つになった我が肉体の症状のある部位を丹念に目診し、「コテイヤクシンでしょう」と診断しました。コテイヤクシン
ちょうど一ヶ月ほど前に、同じように腕や身体のあちこちが赤くなって痒くなったことがあるのですが、今回も 顔以外は同じところが同じように赤くなり、痒くなったことをDrに告げたら、「同じ薬剤の服用で同じ部位に同じ症状の発疹が出るのをコテイヤクシンといいます」、とのこと。説明を漢字に直せば「固定薬疹」だろうか。帰って早速ネットで検索したら「薬疹」「固定薬疹」のサイトが14800件もヒットしたのには驚きました。その中の一つにあったサイトの写真が自分の症状と近似しているので、自分の症状が「固定薬疹」に間違いないことが理解できました。
とりあえず、前から飲み続けている2種類の薬は明日から飲み続けあとの2つは中止するようにといわれ、顔用と身体用の塗布薬を処方して貰いました。
いかなる薬剤も副作用のない薬はないということですが、薬害を他の薬剤で治療しなければならないとは、医学や薬学の進歩もいまだしの感を深くすると共に、抗ガン剤の投与で頭髪が抜けてしまった患者さんや薬害訴訟の川田さんの苦悩を思い出しました。
麻薬や覚醒剤の怖さとはまた違った、病院で処方される薬の副作用の怖ろしさ、薬は毒にも薬にもなることを実感した今日でした。
毒にも薬にもならないような私めが、毒にも薬にもなる薬に貰った痒い発疹で参っているというおハナシでした。チャンチャン!