Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 零余子

       

「むかご」と読む。古名「ぬかご」。ジネンジョやナガイモなどの葉腋に生ずる肉芽で「珠芽」ともいう。栄養物質の貯蔵で球状に肥大化したもので、茹でたり炒ったり炊き込んだりして食用にする。

おほかたは藪に零れて零余子採り
昨日の散歩中に、伸び上がって、触れるとすぐにこぼれる零余子をかぶっていた帽子に受け、今晩の炊き込みごはんの分ほどを採ってきた。それにしても「零余子」とは誰の命名か、触ればすぐに「零れ」、こぼれ「余」った「子」とはわかりやすい。こう書いて、なぜ「むかご」または「ぬかご」と読むのかとなると、甚だわかりにくい。

       
先日の栗飯も秋の味覚として欠くことができないが、零余子飯は素朴で野趣に富む味覚であり、秋になると一度は必ず食べる。芋飯に近い味だが、ほんの少しのえぐみが独特の味わいを醸している。
ほろほろとこぼれほこほこむかごめし