Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 親の願いのこもった子の名前

          

 今日、第37回大分県音楽コンクール(主催 大分県音楽協会・大分合同新聞社)の本選会がありました。
数年前から、音楽協会会長(我が男声合唱団豊声会の‘鬼の’指揮者でもある)のT先生に頼まれて、このコンクール入選者の賞状の名前書きを頼まれていますが、午後から夜にかけて約80枚を書き終わり、なんとか演奏、審査後の表彰式に間に合わせることが出来ました。
コンクールはピアノ部門・声楽部門・弦楽器部門・管楽器、打楽器部門・作曲部門のそれぞれに小学校低学年・中学年・高学年、中学校、高校、大学、一般の部ごとにで競われ9月の予選を経ての今日の本選会です。
声楽と作曲部門を除いて小学生の参加が最も多いのですが、中でもピアノ部門は小学生が34名も本選出場でした。その中の入賞者の名前を書きながら思ったのですが、将来我が子が音楽の道に進んで欲しいと願ってつけたと思われる名前が多いのにびっくりしました。響香、美音、音花、響、佳音、澪音、響子、美琴。賞状に名前を書くだけの役割なので、どう読むのかは確認していませんが、これらの中から、日本に、いや世界に名をなす音楽家が育って欲しいという思いを込めて名前を書きました。
ちなみに、プログラムにある各専門部門ごとの審査員の先生方21人の名前には、それらしき名前の方は一人もいらっしゃいませんでした。
明治安田生命の調査によると、2008年の男の子の命名のトップは「大翔」、女の子は「陽菜」だそうで、また人気の漢字は男の子が「太」、女の子が「」で、読みでは男の子が「ユウト」、女の子が「ユイ」なんだそうです。皇室慶事のあった年と翌年は関連する字が多いというのもなるほどそうだったなと思います。時代による特徴もあると思います。私は昭和の戦中生まれですが、同級生に「勝利」、「武」、「勇」が複数いました。また、昭和15年はいわゆる紀元2600年で、戦意高揚のために国を挙げて祝ったと聞きますが、その1年後の昭和16年の早生まれの同級生に「二六一」でジロイチと読む同級生もいました。そうそう、戦時中のその名もズバリ「戦時」という同級生もいました。みんな命名の背景も意味も知らずに「ジロちゃん」、「せんちゃん」と無邪気に呼び合って遊んでいましたが。