Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 ヒロシマ8.6 新たな平和宣言     

 “Obamajority ”核廃絶を世界の潮流に
    
 今年も8月6日がやってきました。今年もテレビの平和記念式典を見ながら、黙祷しました。今年の式典では、最後に英語で世界に呼びかけた秋葉忠利広島市長の平和宣言がこれまでにない異色のものでした。英語のメッセージの内容は、
「私たちには力があります。私たちには責任があります。私たちはオバマジョリティーです。力を合わせれば核兵器は廃絶できます。絶対にできます。」
オバマは「オバマ大統領」、マジョリティーは「多数派」で、「オバマジョリティー」はこれを組み合わせた秋葉市長の造語です。勿論、4月のプラハ演説で行ったオバマ大統領の「アメリカ合衆国核兵器を使用した唯一の核保有国として、道義的責任がある」という言葉を受けての熱いメッセージです。
アメリカは、広島・長崎への原爆投下は戦争を早く終結させるための正しい行為だったという認識が国民の大多数を占めているといいます。また、日本人が「原爆」を持ち出すとアメリカ人は「「卑怯な真珠湾攻撃」で応じるというステレオタイプの反応が多いといいますが、アメリカの若い世代では、最近、無抵抗な一般市民を無差別に殺傷した原爆は非人道的だという意見も多くなり、核廃絶運動への参加が増えているともいわれます。国内では、広島や長崎の若者達が「2020年までに核を廃絶しよう」という署名活動に勢力的に取り組んでいるグループもあります。
いつも何気なく読み進めてしまう新聞ですが、今日の新聞で見落としてはならぬ数字だと思い知らされたのは、「3月末の国内外の被爆者は23万5569人、前年から8123人減った。平均年齢は75.92歳。この1年で死亡が確認された広島での被爆5635人の原爆死没者名簿を、秋葉市長と遺族代表二人が式典で慰霊碑に納めた。死没者は計26万3945人。」
田母神元空幕長 核武装論を展開  広島で講演 
 6日夕べ、原爆ドーム近くのホテルで開かれた講演で、田母神氏はオバマ大統領を支持し共に核廃絶に取り組むとした秋葉忠利広島市長の平和宣言を「夢物語」と批判。持論の核武装論を展開した。
 上記は、「広島市長平和宣言」と「麻生首相の挨拶」の全文が記載された同じ紙面のとなりにあった記事です。まさに作用あれば反作用あり、です。
原爆症訴訟終結
     
 原爆症認定集団訴訟終結の確認書が平和記念式の6日午前中、麻生総理と日本原水爆被害者団体協議会の代表者との間で取り交わされました。最初の訴訟から6年4ヶ月の長きに亘った終結です。敗訴した原告の救済は議員立法基金を設けて行うということです。政府は河村官房長官名で「裁判が長期化し、被爆者の高齢化、病気の深刻化などによる被爆者の方々の筆舌に尽くしがたい苦しみや、集団訴訟に込められた原告の皆さんの心情に思いをいたし、これを陳謝する。」という談話を発表しました。麻生総理は自ら陳謝することに躊躇し、官房長官談話ということでお茶を濁した感がありますが、これは事実上の謝罪ですね。この確認書について被爆者側は、「完璧ではないが、何十歩もの前進だ。」と評価しています。
 八月や六日九日十五日
※ 拙句は昨年の今頃、ある俳句誌に投句しようと思って、投句直前に念のためにデータベースを調べてみたら全く同じ句があり、びっくりしました。勿論投句しませんでしたが、同じ頃に同じような年代(?)の人が同じ発想の句を作るんだなあと、納得かつ共感しました。