Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 今世紀最大の皆既日食

 だいぶ前から国内で見られる46年ぶりの皆既日食、今世紀最大の天体ショウとさわがれていたが、今日がその日である。心配された空模様も、なんとか見られそう。あいにく病院通いの日に重なったが、鶴見病院の薬局で薬を待っているとなにやらあたりがざわめいてきた。日食である。窓ガラスを通して空を見上げると、薄雲の向こうに8割ほど欠けた太陽が見えたが、部分日食であった。帰ってからテレビの画像で見たものと同じである。
  
 夜、NHK・TVの特集番組「体感!46年ぶりの皆既日食を見た。  
月が太陽を食べている形は、三日月そのものである。ダイヤモンドリングとはよくも名付けたり!
 
コロナも神秘的だ。
 
インドやブータン、中国の一部でも見られた皆既日食だが、それぞれの国や民族・宗教で受け取りかたもさまざまである。インドのヒンズー教徒は、悪魔が太陽を食べる不吉なものだといって恐れおののき、ブータンではよいことのしるし・吉兆として喜ぶという。
 
日本では、1183年11月24日が95パーセントの日食で、このときの源平の合戦(水島の合戦)では天文博士を擁す朝廷側の平氏金環食を周知し、これを知らず、にわかに暗くなりあわてふためいて大混乱の源氏を攻めて勝利したといわれる。
 1887年(明治20)8月19日の皆既日食では、甚だ価値のある現象なので、絵に描くようにという命令を発し、専門家に皆既日食を克明に描かせた図が残っている。
 
テレビでは、46年前の1963年(昭和38)7月21日に北海道で皆既日食を見て人生観が変わったという方が、今回も太平洋上の船の日食ツアーに加わっていた。下の写真は、その方が撮影した北海道の皆既日食の見事な写真である。
 
46年前は就職した弱冠22歳のとき、蝋燭の煤をつけたガラス片で部分日食を見たが、目は痛めなかったと思う。その時は大した感慨ももたなかったが、今日の映像を見ると、人間は宇宙の中の小さな星に生きているんだなと改めて思った。次回は26年後とか、ちょっと無理かな。