Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

ウォーキング

*「ウォーキング」泉都ウォーク 扇山・桜の園ウォークの巻
     
 別府湾ウォーキング協会主催のこのウォークのこのコースに初めて参加しました。男声合唱団豊声会のいつもの5人の仲間と一緒です。別府市の南立石公園の開会式後、本格的な入念なウォーミングアップのあと10時前に出発、境川の河川敷を遡って九州横断道路を渡り、陸上自衛隊別府駐屯地東側の山道を西に進路を取り、登ります。この山道は石ころの多いかなりの坂道で歩きにくいのですが、できるだけ草の上を歩けば靴の底から草の触感が味わえます。フィトンチッドとオゾンを胸一杯に吸い込み、鶯の声に耳を傾け、野いちごの味を確かめ、若葉に眼を洗われながらだんだん前傾姿勢で歩を進めます。
  
 汗がにじみます。Hさんは早くも胸と背中に汗びっしょりで喘いでいますが、竹の杖が役立っているようです。北に進路を変えるところから、ほとんど獣道のような、一人ずつしか歩けない狭い道を歩かなければなりません。突然前方の視界が開けるとそこは扇山(正式名称は大平山)の緑の絨毯です。別府市内、別府湾が眼下に広がるすばらしいロケーションです。初めてこのコースに参加した人は私も含め、「ワー」と感嘆の声。このベストビューを見るための登ったのだから、今までの急坂の苦労が忘れられます。
    
 この付近の高さは扇山のまだ3合目ぐらいでしょうか。左右に広がる緑の絨毯の中には、時期を過ぎたワラビややゼンマイがたくさん見られました。この扇山横断の小径は桜の園の上縁部にあたり、また毎年4月の恒例観光行事となっている「火祭り」の、最下端の防火帯となっています。遠くから見れば平たい扇形に見えますが、実際に横断すると結構な起伏がありました。
    ]
 別府ゴルフ場のクラブハウスでトイレ休憩をすませて帰路は再び河川敷を下り、南立石公園帰着。念入りなクールダウンで終了。この会はウォーキング協会会員さんが多く、坂道も結構さっさと早足で歩き慣れているようで、いつも殿(しんがり)を歩く我々シンガラー(?)にとってはちょっと勝手が違いました。
 院内、深耶馬、鶴見山ウォークの終わりの時にならい、今日も温泉で汗を流しました。今日は本日のウォーキングコースに最も近い「堀田温泉」を選びました。5人のうちの二人は別府の住人なのに、堀田温泉は初めてです。貝原益軒の『豊国紀行』(元禄7年=1694年)に「…立石村の上、西の方三町斗(ばかり)、山の麓に近き所に温泉あり、広さは八尺斗、極て清潔にして温和なり。湯の色淡白にして蛤の汁の如し…」とある堀田温泉にまだ入ったことがなかったが、今日の入湯で「蛤の汁の如し」の湯を初めて体感することができました。肌に柔らかな感じでした。益軒センセのころから300年以上も変わらない泉質を保ち続けているということは、すごいことだなと思いますね。肌に滑らかな蛤の汁の湯も露天湯の真上のもみじの緑も、聞こてくるウグイスも、今日の疲れを心地よく癒してくれました。
老鶯に聞きほれてゐる露天の湯