Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

浅間山、桜島噴火


きのう2月2日、浅間山(写真左=読売新聞)と桜島(同右=朝日新聞)が噴火した。気象台は両火山とも、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。この二つの山は代表的な活火山である。
ところで、富士山や近くでは由布岳は、いったい活火山なのか休火山なのか死火山なのか。昔学校では、この二つの山はたしか休火山と習った。今のテストではペケである。富士山も由布岳も堂々と(?)活火山である。実は、火山の定義は研究によってだんだん幅が広くなった。フリー百科事典Wikipediaによると次の通り。
以前は、常に奮起活動があったり頻繁に噴火する火山(桜島浅間山など)を活火山、噴火記録はあるが現在は活動していない火山(富士山など)を、休火山、有志以降の噴火記録のない火山を死火山としていた。しかし、噴火や噴気活動の間隔は火山によってまちまちであることから活火山と休火山を分けることは難しく、気象庁は昭和40年代から、「噴火記録のある火山や活発な噴気活動がある火山」をすべて活火山としていた(この段階で富士山も活火山にリストアップ)。また。御嶽山が昭和43年から活発な噴気活動を始めたことから活火山に変更された。さらに、
平成3(1991)年過去およそ2千年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」に変更し、噴火記録の有無ではなく地質学的な証拠に基づくものと明確化した。さらに国際的な研究が進むにつれて、2千年以上の休止期間をおいて噴火する火山もあることが明らかになり、国際的には1万年以内に噴火した火山を活火山とするのが主流となってきた。
平成15(2003)年「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」活火山と再定義し、気象庁もその定義を踏襲することになった。

気になるのはやはり近くの山だ。鶴見岳貞観9(867)年に大噴火があり(『日本三代実録十四』に初見。『別府市誌』に詳述)、現在も噴気が続いているので始めから活火山にランクされていたが、平成15年以後、調査で複数の活動中心があることを明確にするため、隣の伽藍岳を活火山に加えて「鶴見岳・伽藍岳火山」命名されている。由布岳は2200年前の噴火の記録がある。平成3年の「過去およそ2千年以内に…」の定義に200年足らず、このときまでは活火山にはいっていなかったが、平成15年定義の「過去1万年以内…」の再定義で、晴れて?活火山入りした。今、日本全国で108の活火山が登録されているが、爆発噴火の危険性目安をA・B・Cの3段階で示している。
大分県下の火山は三つであるが、鶴見岳・伽藍岳火山は(B)、由布岳火山は(C)、久住山は(B)である。
今日は節分。活断層の上、火山のふところに住む別府市民、いや日本国民は日頃から火山噴火や地震への備えをして、自然災害の鬼を追っ払っておこう。
火の山の下の露天湯春きざす