Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

八つ手



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八つ手は、「天狗の羽団扇」ともいわれるように、掌形の濃い緑の大きな葉が特徴である。末広がりの大きな手が福を掴むなどと言われ、南天とともに縁起物としてよく玄関脇に植えられる。
いつもの散歩道で見かけるのは野生のものであるが、2メートルぐらいの大きさになると、初冬の頃からカリフラワーのような白い花を咲かせる。「八つ手」というから、葉がすべて八つに割れているものとばかりと思っていたら、あにはからんや道端で見かけた6本の八つ手の中で、八つに割れている葉は1本もなかった。みな、奇数の葉(あくまで一筋の葉脈のある部分を1と数えて)であった。最後の3つに別れているものは、「八つ手」にしては葉の形や艶が少し違うので、別種かもしれない。
「ヤツデ」は分類上は、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木。日本固有種。学名 Fatsia japonica
みづからの光りをたのみ八ツ手咲く  飯田龍太