Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

「合唱」第69回九州合唱コンクール

     
9月12日(金)、標記コンクールが大分市のiichikoグランシアタで開かれた。12日(金)高等学校部門、13日(土)中学校部門、14日(日)大学職場一般部門と3日間にわたって、九州各県から選りすぐりの合計101の合唱団体が猛練習の成果を披露した。それぞれ、課題曲と自由曲をあわせて10分以内で歌わなければならないという制約がある。この晴れ舞台に出場しなかった豊声会だったが、6人のメンバーがコンクールの運営スタッフとして参加した。初日の高等学校部門で、会場係のリハーサル室の運営にMさんと二人一組で携わった。一人は入り口で靴置き場の指定とリハ室入退場案内、他の一人はリハ室内で19分間の練習時間のタイムキーパーで、「終了前1分」、「30秒前」、「終了」のカードを指揮者に示すという役務である。二つの役務を交代で務めたが、時計係は秒単位の指示なので緊張するけれど、慣れると各団体の発声法、練習方法、指揮者と団員との信頼関係などが19分間の練習時間中に垣間見えて、いろいろと得るところが多かった。どの高校も、ノンビブラートの発声が伸びやかで「ハモり度」が高く、コンクール出場校だけにさすがによく鍛えられているなと感心した。
 リハーサル室の役務が終わってから、演奏会場で高校の部の最後の4団体を聞くことができた。豊声会バリトンのNさんが部長を務め、豊声会ピアニストのSさんがピアノ伴奏をした大分舞鶴高校音楽部は、男性が4人しかいない混声合唱だったが、以前ホルトホールで聞いたときよりも数段にうまくなっていた。
 最終日の大学職場一般部門は1500円のチケットで客席で聞くことができた。この部門も女声、混声だけで、期待した男声合唱の出場は皆無だった。
コンクールだけにどの部門、団体も全国大会出場を目指して「技を競う」という、いわばうまさの競演であり、丁寧にハーモニー豊かに歌い上げるという特徴が目立った。奇抜な振り付けやパフォーマンスが目立ついわゆる合唱「祭」的な趣が無く、本格的に合唱そのものを聞かせてくれたコンクールであった。