Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

庭師・漁師のまねごと

    
 2年ほど放っておいた生け垣のカイヅカイブキが、天を仰いで伸び放題になっていました。平たいところならいいのですが、道路側は坂道に脚立を立てなければならず結構難儀です。急な坂なので脚立が倒れないように片足の下に5センチほどのすけものをしますが、少しずつ脚立を移動させるたびに、この5センチのすけものも動かさねばならないのです。
 何とか午前中にすませましたが、カイヅカイブキの切りくずが放つ匂いは好きな匂いです。カイヅカイブキは生け垣によく使いますが、この木には梨の木をそこなう害虫が卵をを産み付けて繁殖するので、梨園から何キロメートルか以内にはカイズカイブキを植えてはならないと聞いたことがあります。
さて、散髪後は少しはすっきりしました。
    
 今日は大潮です。干潮時の遠浅の浜では潮干狩りでにぎわいます。4月から5月にかけての大潮は、1年のうちでも最も潮の干満の差が大きく潮干狩りなどの浜遊び・磯遊びに最適です。毎年、関の江海水浴場近くの胡麻が坂下の磯浜でニイナやウニを拾って晩酌のおともにしますが、昨年からワカメ採りもしています。きょうも亀川港の外側のテトラに生えたワカメを採りに行きました。大潮の最干潮でないとメカブごと採れません。150センチぐらいの竹竿に結びつけた鎌で切り採るのです。蛎殻の着いた足場の悪いテトラの上から採るのは、足腰のバランスをうまくとらないと危険です。きょうも籠一杯採れました。熱湯にサッとくぐらせると、たちまち瑞々しいグリーンに変わり、磯の香が溢れます。三杯酢にして佳し、汁物にして佳し、とくにメカブは細かく刻んでよく混ぜるとドロドロになり、なかなか乙な味です。いかにも薬効ありという感じです。こんなおいしいものを採りに行っている人が全くいないのが不思議です。きょうもたくさん採れすぎて5軒に配りました。興味のある方は「大潮干潮時」狙いをしませんか。場所は亀川漁港の突堤に上ってすぐ下の外海側です。釣り人がかけたと思われる鉄製のはしごを下りたところです。くれぐれもこけないように。
    
 今日は午前中は庭師の、午後は漁師のまねごとをしました。
子も孫も都に住むと若布干す  茨木和生