Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 大寧寺・瑠璃光寺・宮島・錦帯橋

大寧寺

 大寧寺(たいねいじ)は1441年に創建された曹洞宗の古刹である。1551年、家臣の陶隆房(すえ たかふさ)の謀反によって山口からこの地に逃れた大内氏第31代義隆がこの寺で自刃、堂宇も消失。その後、毛利元就によって再建された。広い境内には本堂・観音堂などがあり、大内氏主従の墓もある。
 種類の多い楓紅葉が秀麗を競っていた。
 時雨れては晴れては楓もみぢかな
 


瑠璃光寺
五重塔は檜皮葺で、法隆寺醍醐寺五重塔とともに日本三大名塔の一つといわれる。
大内義弘の霊を慰めるために弟の大内盛見が建てたと言われる。高さ31,2メートルの姿は、今紅葉に囲まれ、湖面に映えて美しい。

時雨るるや水面に逆さ五重塔


宮島


 厳島神社推古天皇593年に豪族佐伯氏によって創建され、平安末期の権力者平清盛が、今日に残る社殿、回廊を造営したといわれる。日本三景の一つに数えられる美しい景観の中に立っている神社は国宝であるばかりか、1996年には世界遺産に登録された。
 学生時代以来45年ぶりの再訪であったが、現地ガイドさんの説明で初めて社殿回りと回廊を歩くことができた。弥山(みせん)を仰ぐ山々の紅葉と鳥居、社殿と何もかも真っ赤っかの宮島であった。時雨・初雪の昨日とはうってかわり、冬晴れの瀬戸内海であった。山陰と山陽がハッキリ区別できる2日間でもあった。
  
厳島神社の祭神が三人の女神であり、毎日の散歩コースにある亀川町古市の「三女神社」と同じであることは、一大発見であった。
 宮島といえば〈紅葉まんじゅう〉、それも漉しあんよりも粒あんが旨い。        紅葉かつ散る宮島の大鳥居


錦帯橋

 1673年(延宝元年)、第3代岩国藩主吉川広嘉によって創建。台風で何度か流されたが、平成の掛け替えによって2004年(平成16)3月、五つの木造反り橋はアーチの美しさを残して生まれ変わった。橋を渡った左側に「佐々木屋小次郎商店」があり、100メートルほど右に行くと佐々木小次郎銅像があった。小次郎の長刀の切っ先の右部分に、岩国城が小さく見える。