Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

秋は夕暮れ

Sunset in Hawaii? Oh no,Sunset in Beppu です。
釣瓶落としの秋の日と言いますが、別府は西側が山が近くて高いので日暮れが早く、鶴見山に続く伽藍岳、高平山の間に太陽が没したのが今日は16時40分でした。因みに新聞では大分の今日の日の入りは17時25分となっていました。前に住んでいた中津の日没は、別府より約1時間は遅いと思います。
そのかわり、海から上る日の出は別府湾から見るのが最高です。毎年7時過ぎに初日を拝めるのは有り難いことです。でも、夕日は秋がきれいです。


秋は夕暮れ  
夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、鳥の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど
飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。『枕草子清少納言

ちょっと気取って『枕草子』など引っ張り出しましたが、今日の夕方の風景は『枕草子』の、秋は夕暮れ…の景色そのものだなと思い、正確を期すため帰って本をめくってみました。学校で習ったとき、なぜ「二つ三つ、四つ五つ」でないのかと思っていましたが(先生の説明があったかどうかは忘れた)、今日、塒に急ぐ鴉がまさに、三つ四つ、二つ三つ、或いは続けて四つ五つ…と飛んでいたのです。清少納言さんの観察力は凄い!! 彼女、名エッセイストとは思っていたが、名文は鋭い観察力から生まれていたんだなー。

ところで大発見。夕暮れの鴉はみんな日出、豊岡の方面から関の江海岸の上空を南の高崎山の方角へ飛んで行きます。日の沈んだ西の方の山が近いのに、1羽も違わず北から別府湾上を南へ飛んでいくのです。なしか???高崎山に鴉の一大団地があるのだろうか。
前は気づかなかったが、このところ毎日見る鴉はこのように全部「南帰行」なのです。だから、我が家は海岸から西の方向なので、夕焼けこやけで日が暮れても、鴉といっしょに帰れないのです。